NPO法人のメリットデメリット

よくNPO法人は税制度上の優遇措置などがあり、メリットだらけだよという話を聞きます。
確かに税金面でのメリットはあります。
しかしNPO法人だからこそ発生する事務処理などがありますし、メリットだけではなくデメリットも存在します。
メリットについてはインターネット上のサイトなどで詳細に語られているのを頻繁に見受けますが、デメリットについてはあまり言及されていないように思います。ですから今回はあえてNPO法人のデメリットについて簡単にご紹介しようと思います。

まず、設立するための膨大な時間と労力を要すること。
設立費用は株式会社などと異なり印紙代もかかりませんし、資本金のような概念も存在しません。
実質0円で設立、も不可能ではありません。
しかし、NPO法人として活動するためには、法人認証を都道府県知事あるいは内閣総理大臣から受けなければならず、その認証手続きにに最低四カ月はかかります。
書類を揃えて申請してからの四カ月になりますから書類の準備期間を含めるとそれ相応の時間を見込まなければなりません。
NPO法人設立に関わる書類の作成は複雑なため大半が行政書士などの専門家へ依頼しての申請手続きになりますから、専門家への報酬が発生します。

次にNPO法人は情報開示が原則必須になります。
事業報告書や収支計算書を毎年提出しなければならず、その情報は公が原則です。今まで内部限りだったような書類が何万人もの不特定多数の人間に閲覧されるようになるのです。

また法人としての活動になりますから、当然税務申告義務が発生します。

税金については一部優遇されるなどのメリットがありますが、NPO法人だからといって全てが非課税、申告義務がなくなる、そんなことはないのです。