行政書士と司法書士の違いとは?

行政書士も司法書士も共に国家資格であり書類作成業務が中心となる点は共通していますが、実際はそれぞれまったく異なる資格です。
しかし字の並びも似ていますし、一般の方々にはあまり違いが認識されていません。そのため度々行政書士と司法書士というのは業務内容を混同されがちです。
確かに実際、業務の一部は被っておりわかりにくい部分もありますが、受験内容も異なる、まったく違う資格です。
試験内容について比べてみればとてもわかりやすいかと思います。
行政書士の試験は行政書士の業務に必要な法令等から46題と一般知識、教養14題の計60題から構成されています。
この行政書士業務に必要な法令等、とは、憲法や行政法、民法のことを指します。
行政法とは行政手続法や行政不服審査法など、行政関連の法律全体のことをいいます。
行政書士というくらいですから、試験の大半を占める傾向にあるようです。
一方司法書士試験の方はどうでしょうか。
まず憲法・民法・商法・刑法から35題、不動産登記及び商業登記に関する知識、司法書士法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法から35題、他記述問題、となっています。
この試験科目を比べるだけでなんとなくそれぞれの業務内容が見えてくるかと思います。

司法書士は登記、に関する事項が試験に含まれています。
そうです司法書士の代表する業務は登記に関する業務。
不動産登記や商業登記、これは司法書士の独占業務になります。
行政書士資格では行えません。
逆に官公庁へ提出する書類作成の依頼は司法書士は受ける事が出来ません。
それぞれ出来る事出来ない事、があるのです。