産業廃棄物を運搬したり、そのままでは有害な廃棄物を無害化したりするためには、各種許可が必要になります。
廃棄物処理法という法律で、産業廃棄物処理業とは産業廃棄物収集運搬業と産業廃棄物処理業の二種類に分類されます。
それぞれ、産業廃棄物を処理するためには、行政側の許可が必要になります。
産業廃棄物は適切に処理をしないと大事故や公害に繋がりかねない非常に危険なものです。
わたしたちの生活に非常に影響のある分野のため、処理を行う業者というのは厳選されなければなりません。

誰でもどんな業者でも申請さえすれば簡単に許可取得出来るような類のものではなく、廃棄物処理を取り扱う業者はきちんと行政により精査されるのです。
特定の要件を全て満たす必要があり、また審査もされます。

産業廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物処分業許可を取得しているということは、これはすなわち産業廃棄物の処理に関して適切な処理能力を保有している、その会社の経済的基盤があるしっかりした会社、一定レベルを保有した企業だという証明にもなります。
社会的信用も高まります。

なお産業廃棄物収集運搬業許可と産業廃棄物処分業許可には更にそこから二種類あります。
産業廃棄物収集運搬業許可と特別管理産業廃棄物収集運搬業許可、産業廃棄物処分業許可と特別管理産業廃棄物処分業許可。
産業廃棄物でも法律で特別管理産業廃棄物とで区分されているものに関しては特別管理産業廃棄物収集運搬業許可が必要になるのです。
逆に特別管理産業廃棄物収集運搬業許可で、産業廃棄物の収集運搬が出来るのかといえば、出来ません。
それぞれに限定的な許可だということを覚えておきましょう。