意匠登録を行うメリットとは

今の世の中、商品を選ぶ際に性能に大差がなければパッケージで判断し買い物をする人は多いのではないでしょうか?
パッケージ、つまりデザインですね。
このパッケージデザインは消費者に大きな影響を与えます。
時には性能すら無視してパッケージ重視で買い物をされる方もいるでしょう。

そのパッケージデザインですが、当然話題になれば競合他社からも注目されるのは仕方のないことです。
ここで同じ性能の商品に似たようなパッケージを模倣されたらどうなるでしょう?
消費者は果たしてどちらがオリジナルなのか模倣なのか、混乱します。
当然それはオリジナル商品の売上に大きな打撃を与えるでしょう。
そうならないために、商品のデザインを法律的に保護する必要性が出てきます。
その商品・デザインのことを意匠といい、その意匠を排他的に、独占的に使用するためには意匠登録を行わなければなりません。
意匠登録の最大のメリットは、前にも少し書きましたが、自社製品の模倣品が売られている!しかも自分の所よりも安く!
なんて事態を防ぐ事が出来る点です。
せっかく苦労して生み出したデザイン、商品、それらを世に出した途端、あっけなく、何の苦労もなく競合他社に模倣される事に簡単に納得できますか?

意匠登録を行うことより、他社他人からの模倣を法律的に排することができます。

更に意匠権のメリットとしては、特許で権利を得ることが出来なかった場合でも、意匠として登録することで保護することが可能になる点が挙げられます。
特許が認められる場合というのは非常に高度な技術発明である事が前提になります。
つまり簡単簡素なものに特許は認められない可能性が高いです。
しかし特許権で保護できなくても、意匠登録でデザインとして保護することが出来る場合があるのです。