NPO法人が受給出来る助成金について

今から約20年程前、平成10年、特定非営利活動促進法の発足以降、NPO法人は増加傾向にあります。
NPO法人は設立時に株式会社でいう資本金という概念がなく、登記にかかる印紙代なども非課税のため、手元にまとまった資金がなくても設立出来る法人ではありますが、運転資金がまったくかからないわけでは当然ありません。
資金がなければ人を雇うことも設備を揃えることもできません。
活動が行き詰るのは目に見えています。
設立時に最低でも数か月先までの運転資金は手元においておくべきです。
しかしそれでも思ったように資金繰りが出来ないと、資金難に悩むNPO法人は意外と多いです。
そんな時に活用してもらいたいのが助成金や補助金の類です。
助成金や補助金はなにも政府管轄のものばかりではありません。
民間の財団が行っている助成金・補助金制度にも申請が可能です。

しかし一番始めに申した通り、今現在NPO法人の数は増加傾向にあります。
しかし助成団体の基金総額は不景気の影響を受けて厳しい状態が続いています。
つまり助成金を申請するNPO法人は増加にあるが、受給出来る額や枠は変わらない状態が続いているので、申請したからと言って必ず受給出来るものではありません。
むしろ助成金が支給される確率よりも逆に支給されない確率の方が高くなってきているのです。
助成金の受給は簡単ではありませんが、真面目に活動を行っている団体ほど受給率は高くなります。
助成金ばかりをアテにした法人運営は好ましくありませんが、受給出来るものがあれば積極的に申請を行っていくべきでしょう。
そのためには情報のアンテナを常にめぐらせておくこと、です。