家系図の作成とその目的

家系図の作成と聞くと、なんだかピンとこない方も多いかと思いますが、自分の先祖について知りたい、ルーツについて知りたいと思った時は、家系図を作成して辿っていく方法が一番手っ取り早い方法かと思います。
今の平成の世において家系図を作成しようとご自身で戸籍を収集したり専門家である行政書士に依頼する場合のその動機は、主にご先祖様に対する純粋な興味や関心が大半かと思います。
しかし家系図とは古くから家柄を象徴するものとして極めて丁重に扱われてきたようです。
江戸時代においては、武士にとって家系図とは今でいう履歴書的な役割を果たすものだったそうで、身分の低い武士の中にはニセモノの家系図を作成して提出する者もいた程だったそうです。
ちょっとおもしろいですね。

家系図を作成する場合、主に戸籍を頼りに調べます。
しかし戸籍を辿るにしても、明治時代に作成されたものを辿るのが限界になります。
明治時代の戸籍には江戸末期のご先祖様が記されています。
江戸末期といえば幕末。
坂本竜馬や新撰組、篤姫、勝海舟など歴史上の有名人物が数多く活躍した激動の時代といってもいいでしょう。
もちろん戸籍を取り寄せたからと言って全ての先祖がわかるとは断言できませんが、それでもある程度の部分までは知ることができます。

中には実は自分と血縁関係のある超有名人物もいるかもしれませんよ。
家系図作成の醍醐味はなんといっても出来上がった家系図を元に一族で団欒を楽しむことにあるといえます。

専門家に依頼する場合は、みなで思い出話を楽しめるような、一族の歴史を実感できるような家系図を作成してもらいましょう。