飲食店は開業の際に特別な資格が必要ない事が多く、誰でも簡単に始められる事業として今も昔も変わらぬ人気を誇っています。
しかしその反面、飲食店を開業する際には厨房やお店などの改装が必要になる事が大半であり、初期費用がかさむという特徴があります。
店舗が居抜きであり改装が特別必要がない場合でも４００万円～５００万円ほど費用がかかります。
これが一から改装が必要な場合ですと１０００万円以上の費用を見込まなければなりません。
厨房機器を中古でそろえたり、改装の工事内容を工夫したりで若干の節約は可能ですが、大体この程度のお金はかかることを想定しておきましょう。
そのため、自己資金が追い付かず借金をして開業される方も多いでしょう。
飲食店経営のポイントはこの初期費用をどれだけ早い期間で回収できるかが非常に重要なポイントになってきます。
更に言うなら、開業前にどれだけ資金を集められるかが大きく影響するといえるでしょう。

借金をして開業するなとは言いません。
しかし今日本の飲食店の寿命は本当に短命です。
開店からわずか一年二年でどんどんお店がつぶれていってしまう現実があるのです。

無理して開業してもあっという間に閉店してしまえば、残るのは借金だけになります。
開業したい、独立したい、自分のお店を出したい、その気持ちと情熱は大事ですが、熱意だけではお店の経営は成り立ちません。
飲食店において、開業のタイミングというのはとても重要になってきます。
開業のタイミング、時期尚早ではありませんか？
きちんと十分な資金、集まっていますか？

開業を目指すなら今一度、自分自身へ問いかけてみましょう。

飲食店の場合、融資や助成金をアテにした開業は非常にリスクが大きいということを理解しましょう。