飲食店の開業前に知っておいた方

小さなころから自分のレストランを持つのが夢だった、
素敵な夢ですね。
実際飲食店の開業は、業界未経験者や経営未経験者、脱サラをして開業する方が多いのも特徴のひとつです。
しかし飲食店の経営にはとてもシビアな現実があります。
なんと開業から三年以内に閉店してしまうお店はなんと三割以上、
そのうちの約九割が、なんと未経験者によるお店だという統計があるのです。

それだけ、この飽食の時代に飲食店が生き残っていくためには様々な工夫が必要だということを、開業前にきちんと知っておきましょう。

特に緻密な経費計算は開業前にきちんと行うべきです。
開業の際に借金をして設備投資をするなら尚更。
借金返済期間も視野に入れて事業計画を立てましょう。

では開業の際にどの程度の資金を貯めればいいのでしょうか。
目安としては以下の通りになります。

まずは売上がなくても、つまり給料がなくても最低半年~一年は暮らしていけるような資金を用意すること、
開業の際の自己資金は最低でも300万円は用意すること、理想は500万円以上です。
開業後、客がほとんど入らなくても、半年程度はお店を維持できる運転資金を用意すること

そう考えると結構な金額を開業前に準備する必要があるといえるでしょう。
融資をアテにしていても満額借入出来ない可能性も多いです。開店の準備だけで手元の資金を使い果たしてしまわないように注意が必要です。

飲食店の場合運転資金不足のままの開業は非常にリスクが高いです。
他の業種と異なり開業時の準備に費用がかかりやすく、その償却期間が今後の経営に大きく関わってきます。
当然償却期間は早ければ早いほどいいわけです。
潰れてしまう多くの飲食店は、経営力不足も原因でしょうが、準備資金不足が最も大きな要因なのではないでしょうか。