飲食店開業の際の心構え

小さいころから自分のレストランを持つのが夢だった、脱サラをして飲食店を開業しようと思う方や、飲食店店長を経て、いつか自分のお店をと独立開業の夢を志す方など、飲食店開業は他業種と比べて経営未経験者の方による開業が多いのが特徴です。
しかしそのためか、開業後二年も三年もしないうちに、アッという間に廃業に追い込まれてしまう現状があります。
飲食店経営は、料理の味やお店の内装やサービスよりも、まずは儲かる、確実に利益が出る状態を確立して開業しないとあっという間にお店は潰れてしまいます。
しかも飲食店は初期の設備費用が高額です。
お店は潰れて借金だけ残ってしまう、最悪なケースも十分考えられるのです。

正直に言ってしまえば、味やサービスは二の次。
まずはお金に関する知識をしっかり持って、確実に利益を上げる構造を作らなければなりません。
そのためには、店舗の賃料から人件費、原材料費、緻密な計算が求められるのです。

具体的には設備投資の借金をどの程度の期間で返済するかをまずは決めます。
その上でその借金を返済して自分もまた生活していくだけの利益を出すためには毎月どの程度の売り上げが必要なのか、その売り上げに対して経費はどの程度に抑えることができるのか、そこから客単価や一日の売り上げ目標、地道に計算していけばある程度の目安は出てきます。
その計算の延長線上に初めて料理のメニューやお店の内装、サービスというのが見えてくるのです。
ここを論せずに、成功する飲食店などありません。
開業にあたり、色々こだわりたい気持ちはわかりますが、まずは儲かる制度の確立が一番大事なのです。