飲食店開業の際のポイントと経営のカギ

飲食店は他の業種と異なり開業にあたり何か特別な資格が必要なことがほとんどなく、誰でも気軽に始められる事業として今も昔も変わらない人気があります。
しかしその反面、飲食店開業をめぐる現状は悲惨なものがあります。
なんと開業して約三年以内に廃業してしまうお店が全体の約半数近くあるという統計があるのです。
つまり飲食店は開業するのは簡単、しかしお店を存続させるのは非常に難しいということになります。
更にシビアな現実として、脱サラや業界未経験者による飲食店は、三年以内には約9割は潰れてしまうとすら言われています。
生き残れるのは10人に1人、ということになります。

飲食店を末永く継続させていくためには、開業前に綿密な事業プランを練る必要があります。
これは何も飲食店に限ったことではありませんが、飲食店では特に、開業前の準備や計画が大事になるのだという事を知っておいてください。

そもそも飲食店の場合、料理の腕や味がよければイコールそれで儲かるお店というわけでは決してありません。
まずは自分のお店が儲かるための仕組みをしっかり確立しなければならないのです。
どの程度日々売り上げを出して、客単価はどのくらいに設定して、毎日何名くらいの来客があれば利益が出るのか、それによってどの程度人を雇えるの(人件費をかけられるのか)、開業前にしっかりとした計画を立てなければなりません。
その数字上の計画をしっかりしてから、メニューの設定やお店の内装、従業員の教育などに気を配りましょう。
この数字を省いて、お店の雰囲気にばかり気を配る方が多いから、多くの飲食店は廃業に追い込まれてしまうのです。