飲食店開業の心得

飲食店は他業種と異なり開業時に厨房などの設備投資などに大きなお金がかかるのが特徴です。
この開業時に背負った借金をどのくらい早い時期に返済できるのか、これが飲食店開業と経営において、非常に重要なポイントといえるでしょう。
まず第一に、基本的なことですが借金返済計画をきちんと立てること。
自分が生活していく上で必要な収入と、返済する借金の額、店舗の賃料、原材料費や人件費、広告費など、総合的に大きなお金を動かしていく、その自覚が必要になってきます。

特に飲食店開業の際には是非心得て欲しいのが、三大経費についてです。
三大経費とは原価・人件費・家賃のことを指しますが、これが売り上げ全体の7割程度に抑える事が、成功の秘訣と言われています。
特に家賃は、売上の三日分が基準といわれているので、例えば家賃が20万円だとすれば日々6~7万円程度の売り上げが必要になってきます。
更にかみ砕いて計算すれば、客単価が2000円だとすれば、一日平均30名前後の来店が必要になるということもわかるようになります。

飲食店は日銭産業とも言われており、毎日現金の収入があるのが特徴です。
そのため儲かっている錯覚に陥りやすい業種ともいわれており、経営者はどんぶり勘定になりがちです。
しかし成功する飲食店開業のためには、飲食店だからこその緻密な計算と計画性が必要になってきます。
取りあえず開業してから、細かいことはケースバイケースでやっていこう、それではいけません。
必ず開業前にきちんとした数字を入れた事業計画書なるものを作成しましょう。
そうしないと、はっきり言って数年で廃業してしまいますよ。