広がりを見せる行政書士の活動範囲

行政書士という資格は司法書士や弁護士、税理士などと同じように士業と呼ばれる国家資格になります。
行政書士になるためにはまず行政書士試験に合格しなければなりません。
つい先日、本年度の試験が行われたばかりです。
そして行政書士の名簿に登録して初めて行政書士、と名乗ることができます。
その行政書士ですが、一体どんな事を仕事にしているのか、またどんな時に行政書士に仕事を依頼するのでしょうか?
実は行政書士とはその知名度のわりに実態が知られていない士業なのです。
しかしそれと裏腹に知名度はかなり高めかと思います。
人気の資格ランキングには必ず上位にいますし、認知度はまずまずです。
しかし実際行っている業務について正確に把握している方はあまりいないのではないでしょうか。

行政書士として実際に現場で活躍している方でさえ、行政書士の業務範囲を正確に説明することは不可能だと思います。

それは行政書士の活動範囲が広範囲であり、様々なジャンルにまたがっているためかと思います。
同じ行政書士でも各人それぞれ取り扱っている業務が全然異なります。
主な業務は各種書類作成と許認可申請の代行代理業、それに関わる相談業務になりますが、帰化申請を得意とする行政書士もいれば、風俗営業許可申請や産業廃棄物収集運搬業許可を得意としている行政書士もいます。
遺産分割協議書や遺言書の作成、珍しい所では家系図の作成を行っている行政書士もいます。

しかも権利意識の上昇も影響しており、年々その活動範囲が更に広がりをみせています。
ちょうど本年度、行政書士法の改正があり行政書士に新たな権利が付与されたばかりです。